第246章 殺して何になる

男はハンドルを握り、前を見据えたまま平然と言った。

「宮本家は人の目が多い。宮本蓮太郎がそんな場所に奥さんを監禁するわけがないだろう」

「奥さんは今、郊外にある個人の別荘に軟禁されているんだ」

「本当ですか?」

福田祐衣は眉をひそめた。

男は誠実そうな表情で頷いて見せた。

福田祐衣は唇を引き結び、それ以上の追及はやめて、窓の外を飛ぶように過ぎ去る景色をじっと見つめた。

三十分後、車が停まった。

福田祐衣が顔を上げると、森の中にひっそりと佇む別荘が視界に入った。

男は車を完全に停めると、その隠れ家のような別荘を見上げ、声を潜めた。

「ここだ」

「宮本の奥さんは、あの中に閉...

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